メダカの稚魚を2か月で大人にさせる飼育方法を紹介します。
大人と言っても、ここでは産卵をすることを「大人になった」と言う基準にして紹介をします。
目次
メダカが2か月で大人になるって本当?
これは本当です。
実際にメダカを育てて、2か月で大人になるほどの大きさまで育てた人は多いです。
メダカの販売や育成で有名な静楽庵のように1年で6世代進ませるのは非常に難しいですが、1世代限りで「大人にする」と言う観点で言うなら誰でもできるでしょう。
今回、紹介をする方法では1か月半で大人にさせることも十分可能、何なら最速で36日と言う記録もあるくらいです。(私の記録じゃないですが)
ちなみに年6世代は静楽庵ほどの設備と選別眼がないと無理です。
また選別もメダカの大きさが5ミリの時点で行うようです。
親にするメダカをその時点で選び、少ない匹数を大きな水槽で飼育しているから成長が早まるんですよね。
ただ黒ラメ幹之のように稚魚のうちから選別が可能な品種と不可能な品種もあるようです。
成長によって色が上がっていくような品種は難しいと聞いたことがあります。
飼育場所は屋外
メダカの飼育は日光の当たる屋外で飼育をしましょう。
日光がメダカに当たることでメダカは元気になります。
他にも日光の効果として水がグリーンウォーターになりやすくなるのも良い点です。
グリーンウォーターの説明は別記事にて紹介をしています。
ザックリ言うとメダカの稚魚の餌として使えます。
作り方も簡単で、水槽の中にメダカを入れて放置するだけでグリーンウォーターになるためコスパが良いです。
広い水槽で稚魚メダカを飼う
水槽は大きければ大きいほど良いです。
一匹に対して3リットルや4リットルの水が必要です。
一匹に対する水量が多いとメダカがストレスを感じづらくなりますし、水温の変化も小さくなるため身体への負担を減らすことができます。
実際に大きな水槽と小さな水槽に分けて飼育をしたことがあります。
私の持っているメダカの稚魚を半分、友人にプレゼントをして残り半分を私が育てた。
数週間後、友人にプレゼントをしたメダカは幼魚よりも少し大きくなった程度、私が大きな水槽で育てたメダカは卵を産み始めていました。
もちろん水槽の大きさだけが原因ではなく、餌の回数や餌の質にも原因があると思います。
後にも書きますが、稚魚を大きさごとに分けるのもとても大切なことです。
体格の違う稚魚・幼魚が水槽に居ると他のメダカが圧迫感を感じてスムーズに成長していきません。
PSBを与える
静楽庵と言う有名なメダカ屋の店員さんに聞くとPSBをメダカの水槽に入れていると言います。
PSBとは何なのか!?と思って調べてみると以下のような効果がありました。
①水質浄化剤
②稚魚の餌
③微生物の餌
①有機物(糞・枯草・死骸)を分解してくれます。
②PSBはプランクトンよりも更に小さな光合成細菌なので、稚魚でも食べることができます。
生後間もない稚魚は人工の餌を食べないので、PBSの必要性が高いと言えます。
良く売られている稚魚の餌は生まれてから数週間の稚魚に適した餌という認識でいてください。
③PBSはインフゾリアなどの動物性プランクトンの餌にもなります。
このインフゾリアも生後間もない稚魚の餌にもなるので、インフゾリアが増えることは、稚魚にとって非常に好ましいです。
PSBをメダカの稚魚に与えることによって稚魚をいち早く成長させているんですね。
2か月で卵を取るために何か特別なことをやっていると思いましたがPSBもそうでしたか!
2か月で大人にさせるためにはPSBは必須だと思います。
私の身近でもPSBを愛用している人がいますが評価が高いです。
メダカの成長だけでなくメダカのコンディションも整えてくれるので一度使うと離れられなくなるので購入する時は気を付けたほうが良いかも・・・
メダカの新種を出したい熱が強い人や販売をしようとする人には超オススメです!
餌をこまめに与える
メダカの餌やりは重要です。
生後間もない時はPBSをあげるだけで良いと思います。
しかし、幼魚になってくると人工の餌もあげた方が良いです。
どのくらいの頻度・量の餌を与えるか?
私の場合で言うと時間のある時は一日四回以上、時間の無い時は一日二回メダカに餌をあげています。
私はこのような感じですが大体の方は一日二回を目安に餌をあげています。
餌の量はメダカが短時間で食べられる量です。
餌をあげることによって成長が早まるのはもちろんメダカの体格もガッチリとして卵をたくさん産んでくれます。
☆できれば実践してほしい餌☆
幼魚にはミジンコを与えるのも良いです。
人工の餌と比べてもメダカの食いつきが全く違います!
入手できるのであれば必ず欲しいところです。
稚魚に対しては、ゾウリムシを与えよう。
稚魚は口が小さいのでゾウリムシくらい小さくないと食べられません。
まぁPSBを与えていると動物性プランクトンが発生するので、あげなくても良いかもしれませんが・・・
また最近ではゾウリムシよりもミドリムシの方が栄養価が高くて良いのではないか!?と言われています。
ホンマでっか!?な情報ですが、ミドリムシを稚魚に与えている人の話では、成長速度や稚魚の死亡率の面を見てもかなり良い(改善された)と聞きます。
入手方法は・・・アクアショップか、ネットでだと「チャーム」で購入すると良いでしょう。
培養セットなるものも販売しているようです。
※ミドリムシは私の守備範囲外なのでどのように培養するなどの話は分かりません( ;∀;)
楽しみを持ってミジンコをメダカに与える方法
話が脱線しますが、私の最近の流行りはミジンコをメダカに与えることです。
普通にミジンコを与えるのは面白くありません。
なので、網でミジンコを掬った後、網をゆっくり下します。
水中で、網の上にミジンコが乗ったままの状態で静止するのです。
すると、ミジンコを食べたがりのメダカが網の上にまで乗ってきて食べに来ます。
よほどミジンコが好きなのでしょう(^^)/
普段は一切、網の上に乗ってこないのにミジンコがあるだけで夢中になって寄ってきます。
ミジンコパワー恐るべし・・・めちゃくちゃ可愛いですよ^^
人工の餌だと食べ残しをするくせにミジンコだと二回・三回あげても食べに来ます。
ホント憎たらしい感じですが、またそれが愛くるしくもあり楽しみながら餌やりができるのです。
あなたも是非試してみて下さい♪
メダカの稚魚の大きさは揃えておく
幼魚と一緒に稚魚を飼うと稚魚の成長スピードが遅くなります。
私も経験があり最初は楽観視してましたが本当に全く育たず焦る羽目に・・・
恐らく稚魚がストレスを抱えるから成長できないのだと思います。
稚魚と幼魚を一緒の水槽で育てるデメリットは他にもあります。
幼魚が稚魚を殺してしまいます。
口の大きさ的に食べることは無いなら大丈夫だと思っていましたが喧嘩をして殺してしまうんですよね。
私が視認したのは幼魚が稚魚の尻尾を加えて振り回してた様子です。
突然のことでビックリして、すぐに容器を別にしました。
選別を行う
メダカの稚魚の段階での選別は無理ですが、幼魚くらいの大きさになるとザックリと言う感じで選別が可能です。
静楽庵はメダカの大きさが5ミリの段階で選別を行っているようですが、あそこまでいくと年6世代2か月のサイクルでメダカを大人にして卵も孵らせて・・・が可能になるのでしょうねΣ(・□・;)!!
・骨曲がりはしていない?
・透明鱗なのか非透明鱗なのか?
・体型はどう?頭はへこんでいない?口が空きっぱなしでない?
この様に見るポイントは幾つかあります。
早めに選別をして自信を持って捌けられる個体は早い段階から捌けておこう。
メダカが伸び伸びと泳げるスペース作りも大切ですね♪
本選別をしよう(番外編)
メダカが更に大きくなったら本選別を行ってメダカをペアリングをしましょう!!
「2:2」とか「3:3」が好ましいです。
「1:1」だと相性が悪かった場合は全く産卵をしません!
この本選別では親になる個体を選びます。
正直言って、ただただ年6世代を累代させるのであればできるかもしれませんが、選別ともなると凄く難しいです。
それぞれのメダカの種類によって選別の特長もあるし、半年近く経ってから綺麗になってくるメダカを短期間で見極める技術が必要になってきます。
そうなるともうメダカ博士ですよね(笑)
毎日数時間もメダカと向き合っている人にしか知ることのできない領域になってきます。
恐らく、この記事を読んでいる人は年間6世代よりも2か月で大人にさせたいと思っている人が多いと思うので選別の部分は静楽庵へ問い合わせしてください(泣)
なんか最後の方は無責任な感じになってすいません!
年6世代まで産卵させる場合は冬にビニールハウスを使う(番外編)
冬はビニールハウスの中で育てよう。
もちろん、ストーブなどの暖房器具も必須です。
メダカは冬になると活動を停止するので、餌も食べなくなるし産卵もしなくなります。
そこで必要なのがビニールハウスとストーブと言うわけです。
水温は最低でも20度以上が好ましい。
他のメダカ愛好家より良いメダカを育てたい!
メダカシーズン到来に向けて販売力を強化したい方にはもってこいの飼育方法ですよね!
暖房器具は地域によりますが、関西地方(雪が積もらない地域)でしたら、4月中旬頃まで暖房は必要です。
暖房もビニールハウスの大きさ・地域によっては日中は必要ありません。
夜のみストーブを付けるってだけでOKです。
多少の温度変化をメダカに与えてしまいますが・・・
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冬にメダカを育てる重要性
主にメダカ販売者向けになるんですが冬にストーブやビニールハウスを使ってまでメダカを育てる必要はあるのかどうか?
私としては大いに必要アリだと思っています。
春になるとメダカ愛好家達の冬眠も解けて動きが活発になります。
春にメダカ愛好家達は何を求めてメダカを購入しに来るか?
それは今年の親となる個体を購入しに来ます。
今年は何を育てようかな?
気になるメダカは即、購入されるでしょう。
春は購買意欲が高まりますので、冬にどれだけ多くのメダカを揃えられるかは販売者にとっては重要になります。
そのためならビニールハウス代やストーブ代は微々たるものですよね。
できるだけ多くのメダカの育成に励んでください。
以下の記事では卵を沢山取る方法も紹介をしています。
まとめ
今回の記事では2か月でメダカを大人にさせる6つの方法を紹介しました。
①飼育場所は屋外
②広い水槽で稚魚メダカを飼育
③PSBを与える
④餌をこまめに与える
⑤メダカの稚魚の大きさは揃えておく
⑥早い段階で選別を行う
実際に2か月で大人のメダカにさせてみて思ったのは、決め打ちをすれば可能だと言うことです。
できるだけ少ない匹数で、たくさんの栄養を与えると可能ですよね。
年間6世代と言うのは、私がそのくらいできるようになったら別記事にて紹介できたらと思います(無理だと思うけど・・・)